どうしてもMacBookでゆっくり実況を作りたくなり、AviUtlの導入を考えた。
一昔前なら、EasyWineを使ってWindowsアプリを擬似的に動かすことはできたのだが、macOSがCatalinaとなってからはWineそのものが未対応となってしまった。
有料でいいならParallels Desktopで仮想化したり、海外製のソフトを購入したり、なんならWindowsパソコンを買ってしまったほうが早い。
だけど、
- MacOS Catalina以降で、
- Windowsのフリーソフトを、
- Mac上で「完全無料で」使えるようにする
には、Macの「Boot Camp」機能で、評価版のWindows10をインストールするしかないという結論に至った。
今回は備忘録として、Macでゆっくり実況をつくるための環境構築についてまとめてみた。
Windows10は無料でも使える
Windows10は過去のOSと違い、ライセンスキーを入力しなくても、普通に使える。
使用するのに制限が少しかかるくらい。
「AviUtl」と「ゆっくりムービーメーカー」しか使わないなら、それほど支障ないはずだ。
評価版のWindows10は期間延長も可能
また、インストールするOS(評価版のWindows10)のライセンスは有効期間の延長が可能である。
パソコンをインターネットに繋げているなら、なにもしなくても180日間は使える。(オフラインだと10日間)。
しかもライセンスの更新は、コマンドを打てばさらに期間を延長できる。
- 手順1延長回数を確認する
コマンドプロンプトを右クリック→管理者権限で起動し、
slmgr -dlv
と入力してEnterキーを押す。「残りのWindows猶予状態リセット可能回数(延長できる回数)」が1以上であることを確認する。
- 手順2延長するコマンドを入力
コマンドプロンプトから
slmgr -rearm
と入力してEnterキーを押す。画面の指示にしたがって再起動すると、90日間延長される。
更新できる回数は、最大6回。日数にして1080日、3年くらいは使い続けることができる。
これだけ期間があれば、続けることができてPCを買っても、途中で飽きて脱落しても、サイフが痛むことはない。
延長すら面倒くさいなら、eBayで「Windows10」と検索すれば幸せになるかもしれない。
BootCampでMacにWindows10を導入する
BootCampとは、Macの記憶メモリの一部を、Windowsに割り当てて使うためのソフトである。
デフォルトでMacに入っているアプリだ。
Boot Camp は Mac 付属のユーティリティです。Boot Camp を使えば、macOS と Windows を切り替えて使えます。
Apple「Boot Camp サポート」
2016年で更新は止まっているものの、Catalinaでも動作に問題ない。
Windows10のイメージファイルをダウンロード
マイクロソフトの公式ホームページから、Windows10のイメージファイル(.iso)をダウンロードする。
エディションはWindows10(Home)、製品の言語は日本語、ビット数は64bitでOK。
(いま出回っているmacならほぼ64bitなので、CatalinaにアップデートできるMacなら気にする必要はないと思う。そもそもCatalinaOS、32bitのアプリと互換性ないし……)
いま使っているMacのビット数を調べたいなら、リンゴマーク()→「このMacについて」→「システムレポート」→プロセッサ名を見つけ出し、それをネットで検索して判断する。
Windowsのイメージファイルは5GBくらいのサイズなので、気長に待とう。自分の環境で5分くらいかかった。
ダウンロードしたファイルは、デスクトップに移しておく(ダウンロードファイル内だと、この後の操作でつまづくため)。
Macのバックアップをとっておく
なにかあったら怖いので、タイムマシンなどでPCのバックアップをしておく。
外付けの記憶媒体はすべて外さないと「Boot Camp」で進めないので、バックアップしたらメモリやHDDはPCから取り除いておこう。
Boot Campの起動→OSインストール
Finder→アプリケーション→ユーティリティからBoot Camp アシスタントを開く。
そのまま「続ける」をクリック。
自動的にイメージファイルを見つけてくれる。
パーティションは最小サイズで良いと思う。ISOイメージの場所を確認してから、インストールをクリック。
サポートソフトウェアなどは勝手にダウンロードしてくれるので、しばらく待機。自分の環境で、10分くらいかかった。
ひととおり終わると、Macがシャットダウンする。
Windowsの初期設定を済ませる
自動で再起動されるので、従来のPCと同様、Windowsのインストールを行う。
キャプチャできなかったので、他サイトの導入手順を紹介。ここ↓のサイトが分かりやすかった。
気をつけておくべきこととすれば、
- パーティション設定はいらない(すでにやっているため)
- ライセンスキーは入力せず、「あとで認証」を選ぶ
- MacのキーボードでWindowsの入力をするとき、全角・半角はesc下の「〜」キーで切り替える
- US配列のMacキーボードの場合、アットマーク「@」は変換で入力したほうが早い
くらい。あまり考え込まずに進めても問題ないと思う。
設定が終わったら、Windows10を使えるようになっているはずだ。
AviUtl・ゆっくりムービーメーカーの導入
あとは、Windowsで行うようにAviUtlやゆっくりムービーメーカーを導入するだけ。
ここも他で詳しく解説されているので、公式や解説サイトなどを参考に。ここでは紹介にとどめておく。
書いてて気づいたのだが、ゆっくりムービーメーカー4は単体で使えるので、AviUtlを入れる必要はない。
せっかくなので、どっちも導入しておいたが。
まとめ
MacでAviUtlを使いたい!と思って始めた作業だったが、考えていたより簡単に終わらせることができた。
AviUtlに使い慣れてしまった身としては、標準のiMovieは字幕機能が微妙だし、有料で海外のソフトを買いたいとも思わない。
あとはマウスを準備しておけば、たいていの作業に困ることはないだろう。
いま手元にあるのはMacだけで、ゆっくり実況をするためだけにPCを買うのもなぁ……という人は、参考にしてほしい。