精神福祉手帳(3級)を取得してリアルに感じた、メリットとデメリット

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精神科に長らく通ったり、自立支援医療に申し込んだりすると、医師から「精神障害者保健福祉手帳」の取得を勧められることがあります。

障害者手帳というくらいだから、世間体や将来を考えて発行しようかどうか、迷っている人も多いんじゃないでしょうか?

ぼくは2019年9月に手帳(3級)を取得。1年経ってみて、メリットこそあれデメリットはほぼ無いと感じています。

今回は、精神障害者保健福祉手帳を発行したことで感じたメリット・デメリットをまとめました。

障害者手帳を取得したメリット

手帳を持つことのメリットを一言でまとめるなら、「お金のサポートがぐっと増える」ところ。

お金は生活していくために必要なアイテムなので、金銭面での不安が減るのは、取得前より実感しています。

公共施設・民間企業の「障害者割引」が使える

いちばん影響があるとすれば、公共施設や民間のお店などで「障害者割引」が使えることでしょう。

自治体によって差はあるものの、障害者手帳を持っていれば、

  • バスや地下鉄の運賃
  • プールや市営ジムの利用料
  • お寺や水族館・美術館の入館料

などの料金がすべて無料〜半額になります。

サツリ
サツリ

通院するために地下鉄を使っているので、かなりありがたい

ぼくの地域では、市内に住んでいればバス・地下鉄がタダになるICカードを発行してくれます。移動にお金をかけなくて済むのは、精神的な負担を軽くさせてくれますね。

(実際、市内をプチ旅行したり、美術館やプールに行ったりする回数は増えました)

いろんなところに出かけて気分をリフレッシュさせ、体調をよくしていくという意味では、手帳の使い方としても正しいのかもしれません。

所得税・住民税の控除がデカイ

収入もほとんどないとはいえ、ブログの収益は雑所得として確定申告しています。

手帳を持っていれば「障害者控除」として、所得税・住民税を減免できるのですが、思いのほか恩恵が大きいです。

サツリ
サツリ

数万円でも、納める税金が減るのはありがたい

副業などをしてなくても、医療費控除などのついでに障害者控除を申請すれば、上乗せされたお金が戻ってくることもあります。

お金を生活費・治療費として使えるようになるのは、とても助かっていますね。

失業手当のもらえる日数が「3倍以上」延長される

また、ハローワークで就職活動をしているときにもらえる「雇用保険(失業手当)」の受給日数が大幅にアップするのもメリット。

サツリ
サツリ

ぼくの場合、90日→300日まで延長された

年齢や雇用保険の支払い状況など、個人差はありますが、傷病手当金(最長1年半の受給)との切り替えがスムーズにいけば、2年半くらいは生活に困りません。

これだけ期間があれば、療養しながら好きなことを探してみることも可能です。

障害者手帳を取得したデメリット

制度的にはメリットばかりですが、「心の持ちようが変わってしまう」ことに負の面があるのかもしれません。

民間の生命保険に入れなくなる

困る人にとっては、いちばんの難題。

精神関係の手帳を取得すると、民間の生命保険に入ろうとしても、選択肢はガクッと減ってしまいます。

そもそも精神科・心療内科に通院すると、生命保険は加入が難しくなるんです。

メンタルをやった人を加入させたところで、保険会社にはリスクしかないですからね。

もともと公的保険だけでも問題ない独身者なら、そんなに困らないかもしれませんが……(ぼくがそうです)

所帯持ちだと、家族のことも考えて民間保険を考えている人もいるかもしれません。

もしこれから加入したいなら、選択肢は少なくなってしまうことを頭に入れておきましょう。

大きなローンを組めなくなる

また生命保険に入れない≒将来大きなローンを組むことも難しくなる、ということにつながります。

分かりやすいのは、住宅ローン。家を買うとき、「団体信用生命保険」の加入が義務づけてられています。

告知書には既往歴や病院の通院歴を書くことになりますが、精神疾患の場合は告知を義務付けている会社が多いらしく、ここで弾くことも多いんだとか。

(ローン途中でポックリ逝かれたら、会社は損ですからね)

手帳を取得したら「生命保険とローンはセットでできなくなる」と思ったほうがいいでしょう。

自分が障害者だと自覚してしまう

心理的なデメリットとしては、手帳が手元に届いたときから

「自分って障害者なんだな……」

という思いが出てくるようになる、ということですかね。

ふだん生活していく中だと

  • 今日の調子はいいけれど、本当に良くなっているのか?
  • どんな状態だと、障害者ではなくなるんだろう?

といった考えが頭をよぎることが増えてしまいました。

あんまり気にせず過ごしていければいいんだろうけど、どうしてもお墨付きをもらった感が拭いきれず、モヤモヤするときがあります。

控除や割引が「当たり前」の生活になってしまう

また、上記のメリットで紹介した控除や割引がアダとなり、手帳の更新ができなかったときの負担が増える(ように感じる)のもデメリットかもしれません。

いわゆる「疾病利得(2次)」が当たり前になってしまう状態です。

さらに患者は症状を示すことにより,周囲の人々の同情を集め,手厚い看護を受け,責任を免れることができ,補償や愛情を得られるなど,種々の条件を有利に運ぶことができるという結果になるが,これを二次疾病利得という.

月照庵クリニック

交通機関が無料だったり、施設が半額だったりな生活に慣れてしまったら、なかなか後戻りしにくいんじゃないかな、と思います。

サツリ
サツリ

病気になる前まで、普通に払っていた金額なんだけどね

制度として用意されているのだから、割引は大いに使っていくべき。

ですが、その状況が当然だと思わないようにすることも必要でしょう。

取得しても損はない

精神福祉手帳(3級)を取得して感じたことを書いてみました。

要は、メリットは制度に恵まれること、デメリットは自分の気持ちに変化が生まれてしまうこと、でしょうか。

ただ、ここで挙げたデメリットなんて大した内容ではありません。それこそ気の持ちようでしかないので、やっぱり手帳の取得はメリットが大きいかな、と思っています。

もし迷っているなら、前向きに考えてみましょう。

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